013:深夜番組

・・・何だろう、何かを一生懸命売っている声。
ああ、深夜のTVショッピングか。

私の身体を抱き締める手が熱を帯びている。
規則正しい吐息。

ああ、TV点けたままだったのだな。
明日は日曜日だっけ。
身体が重い。
・・・・そんなにしたっけ。眠い。

急速に冷めていく感覚に、私はもう一度振り返って、熱い塊まりに深く潜っていく。

私は、このひとが、すきなのだ。