閉め切った真夏の部屋。たゆたう倦怠。無造作に伸びた真っ黒な髪。皺の入ったシャツ。 指にはマルボロ(赤)。 この胸を刺す衝動に、わたしはその袂に唇を寄せた。 ニコチンと、コーラみたいな夏の匂い。「邪魔だよ、ジョシコーセー。」 「だって堪らないん…
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