大学の夏学期試験も終わりかけの金曜日、11号館の階段の下で、 めずらしい人を見かけた。(二週間振りだ。)ふと、こちらを見た彼は、気まずそうな様子も見せずに、手に持ったハイライトを再び口に付けた。 しなやかな指先。「・・・煙草、吸うんだ。」 「・…
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